もう君がいない


二時間なんてあっという間で、私達はキャンプ場についた。


日頃住んでる街並みとは、明らかに違う空気。

その澄んだ空気が、私のモヤモヤとした心をきれいにしてくれる気がして、私は大きく深呼吸した。



学年主任からの話の後、それぞれのクラスに別れて移動した。

今夜泊まるロッジは、一クラスごとに、少し距離がある。

男女に一つずつの二階建てのロッジ。


「よし!じゃあとりあえず、男女それぞれ自分の荷物を置いてきて、必要な物を持ってまたここに集合な!」


田中先生の指示で、荷物を置いた私達は、今からある講義に必要な、メモを取れる物や筆記用具を持ち、ロッジの前にまた集まった。


親睦を深めるためとはいえ、一応学校行事。

今日の午前中は、学年全員集まって学習。

地元の方による、自然についての講義が行われることになっていた。



「それぞれ班ごとに並べ〜。」


田中先生が大きな声でそう言っていて、私と美雪は、先に集まっていた光貴達の所にかけよる。


「危ない。」

「えっ?」


いきなり蓮の声がして、、

次の瞬間、私は何かにつまづいてバランスを崩した。


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