もう君がいない
ああ、転ぶんだ、、。
そう思った私は、それからくる衝撃を考え、体をこわばらせたけど、、
やってきたのは、転んだ衝撃ではなく、誰かに受け止められた暖かさだった。
「絶対つまずくと思った。」
頭の上から聞こえるその声に、私は顔をあげる。
「蓮、、」
転びそうになった私を、蓮が抱きしめるように支えてくれていた。
「昔から本当よく転ぶよな、茉菜は。」
そう言いながら、私を離す蓮。
「ごめん、ありがと。」
「ん。」
それからクラスみんなで移動し、学年全員揃って講義を受けた。
でも、講義の内容はほとんど覚えてない。
私は、それどころじゃなくて、、
さっき蓮に支えられたときに、蓮の手が触れた肩や、蓮の腕がまわってた腰、
あちこちに蓮の感覚が残っていて、、
顔が赤くなってるんじゃないかって不安になるくらい、身体中が熱かった。