俺様社長に振り回されるのも悪くない


あ……
私が数時間前に噛んだ唇

血が固まり少し青くなっていた
見るからに痛々しい


私は無意識にその傷に指を当てた



「それで煽ってないのか?」


社長の言葉に我にかえり
私は社長から離れようとしたけど
ガッシリ腰に手を回されていて
離れられなかった


『な、名取さんが戻ってきますから』


「フッ、名取が居なかったらいいのか?」


『あっ、いや、ダメです』


何言っても、この人には無理なんだろうか


社長の手が私の頬から後頭部にうつり
さらに私を引き寄せた


『んっ……』


軽いキス……何度も繰り返される
車の中は、ちゅっとキスの音だけ


恥ずかしい音に私は恥ずかしくなり
社長の上着の襟を掴んでいた
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