院内恋愛(旧:恋の階段*タイトル変更しました)
「真美はさ、気ぃ遣いだったんだな。」

「えー、今頃気づいたの。私は気が遣える女なんてです。」
恥ずかしい態勢といたたまれない甘い雰囲気に茶化してみるけれど…

「ごめんな。やっと気がついた。」

「なんで?」

「風邪引いてるのに、言わないことに。」

「え?」

「俺の中では、真美のイメージとして、具合悪くなったら、『薬処方してきて~。』とか言いそうだったんだ。けど、今回言わなかっただろう。」

「学会だったし…」

「日曜は帰ってきてただろう。」

「…」

「真美と付き合ってさ、3ヶ月は過ぎたよな。」

「うん。」

「一緒にいるとさ、適度に甘えてくれるしさ、居心地いいなと思ってたんだ。」

よかった、甘えてよかったんだ。

「でも、俺の状況をみて、甘えてきてたんじゃないかと思った。」

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