甘いペットは男と化す
「いくらなんでも、いきなり昨日出逢った男の人と一緒には住めないよ」
「男って思わなければいいよ。俺をペットか何かと思ってくれれば」
「は?」
「アカリの嫌がることはしない。
ただここに居させてくれるだけでいいから。
何か記憶が戻る手がかりが見つかるまででいいからさっ……お願い」
「……」
これは分かっててやっているのだろうか……。
しゃがみこんで、両手を合わせ、
ちらっと上目遣いで人を覗き込む。
これが女の子だったら、イチコロだ。
可愛すぎる!の一言。
けど……
「いや、でもね……。
自分がそう思っても他人は……。
あ、ほら!あたし彼氏いるし」
「うん」
「うん、って……。
だから、いくら自分がペットと思ってても、彼氏側からしてみたら、自分の彼女が他の男と暮らしてるなんていいわけないでしょ?」
「……」
その言葉を聞いて、ケイは分かったのか黙りこんだ。
だけどパッと顔を上げると……
「じゃあ、今から直接お願いしに行こう」
「はあ!?」
まさかの提案をしてきた。