甘いペットは男と化す
 




「よし!じゃあ、二軒目行くぞー!!」


すでに出来上がってしまった上司たちは、上機嫌で会計を済ますと次に誘導する。

だけど女性陣たちは引き気味で……。


「じゃあ、あとで連絡するわね」
「ありがとう。こっちも決まり次第、送るから」


と、何やら、菅野ちゃんと向こうの女性社員は連絡先を交換していた。

上司の目を盗んで、そそくさと退散する女性社員二人を見送ると、気になって菅野ちゃんへと近寄った。


「どうしたの?あんなにお互いライバル視してたくせに、仲良くなったの?」
「え?違いますよー。利用し合うだけです」
「は?」


にっこりと微笑む菅野ちゃんに、あたしの頭はハテナマーク。


「今度、お互いの男性社員を集めて、合コンをすることにしたんです」
「え……。って、ケ…村雨さんは?」


だって、今の今まで、ケイ狙いで三人って火花を散らしてたんだよね……?


「分かってないですねー、朱里先輩は。
 村雨さんなんて、ハードル高すぎじゃないですか。望み薄すぎですよ。
 だからこうやって、現実味のある男もゲットしておかないといけないんです」

「そ、そう……」


してやったりと微笑む菅野ちゃんに、あたしはもう苦笑しか出てこなかった。


そうか……。
今どきの若者女子は、こうやって男を繋いでおくのか……。
 
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