甘いペットは男と化す
「今、大橋さんから聞いて……。
なんでこんなとこにいるんだよ?」
「ケイ……それは……」
「景。ちょうどいい。
今すぐこの娘と別れなさい」
「はあ?」
ズバッと言い放たれた言葉。
あたしもケイも、お父さんを睨む。
「話がちげぇだろ。1か月で契約10本取ったら認めてくれるって……」
「明後日で1か月だ。なのにまだ、6本だろ?無理だってことだ」
「…っ」
話が見えない。
1か月で10本の契約を取ったら認める?
あたしとケイとの関係を、ってこと?
「この娘の会社にも、もう警告を落としておいた。
どうやらクビになるらしいな」
「なっ……。アカリ、ほんと?」
「………」
「うん」と答えるには、ケイには酷過ぎて、何も答えられず目を逸らした。
だけどそれでケイは理解して、自分の父親を睨んだ。