甘いペットは男と化す
「さて、そろそろ寝ようか」
「はーい」
「って、こら」
髪の毛も乾ききる頃、もうすぐ0時を回ろうとしていたので、寝ようと合図をした。
だけど当たり前のように、ベッドに向かって行くケイの首根っこを掴む。
「アンタはそっちでしょ」
「えー。だってソファー狭いし」
「シングルベッドを二人で寝たって狭いよ」
「寂しいし……」
「……そんな、上目づかいで見たってダメ」
「アカリの意地悪」
「なんとでも言いなさい」
グイとケイをソファーに押しやると、毛布を預けてさっさとベッドへと向かった。
そのまま追いかけてくるかと思いきや、ケイはしぶしぶソファーに向かったようで、丸まって毛布をかけている。
その姿を見ると、本当に自分が悪いことをしている気分で……。
ダメダメ。騙されちゃ……。
いくら可愛くても、いい年した男と女であることには変わらないんだから。
つい、声をかけてしまいそうな自分をなんとか押さえつけて、自分も布団の中にくるまった。