婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
謝る私を見て、圭司が優しく笑った。
「うん 分かってる。俺も平気な振りしてたしな…。それに なつが一生懸命仕事頑張ってるから邪魔したくなかったし…。」
「うん…。」
「なつ…。俺達さ いくらお互いにやきもちやいたって仕事辞める訳にいかないだろ…。だからもう こういうふうに疑い合うの辞めないか。ちゃんと お互いのこと信じよう…。」
圭司はそう言って、私を抱きよせた。
「わかった。」
圭司の胸の中は、今日も温かかった。
信じよう…。
私は心からそう思った。
「それにしても さっきは 派手に水たまりにつかってたな…。」
圭司が私のむき出しになった足を見て、思い出したように笑った。
「だって 圭司が目の前で芹香さんのこと抱き寄せてたから そっちに気を取られちゃって」
「そっか…。一応 後ろにいるなつにも聞こえるように言ったつもりだったけど、逆効果だったか…。」
「うん…。なんか ふたりがすごく自然だったから…。付き合ってたから仕方ないのかもしれないけど…。あっ そういうの、もう言わない約束だったね。今のなし…。」
そう言うと、圭司はふっと笑って私にキスをした…。
「そろそろ 帰るか…。」
圭司は、私から離れてエンジンをかけた。
車は、もときた湾岸線に沿って走り出した。
「そう言えば、私と芹香さんってちょっと似てない…? 」
なんとなく ふと思いついて聞いてみた。
「似てないよ。全然…。」
「そっか…。」
気のせいかな…。
私は深く考えず、窓の外に広がる夜景に視線
を戻した。