婚約者はホスト!?②~愛が試される時~

「はい。芹香さんと圭司のこと聞かせて欲しいんです。」

「うーん そんな話聞いてもなっちゃんが嫌な思いするだけだよ。」

浩太さんが、渋い顔で言った。

「いいんです。どっちみち今のままじゃ辛いだけですから…。」

「なっちゃんってさ 芹香に会ったの?」

「はい 私に…似てますよね…。」

浩太さんの質問に、私は俯きながら答えた。

「ねえ 浩太。話してあげて…。」

美優が浩太さんの肩を揺らした。

「そこまで言うなら話すけど、本当にいいの?」

「はい お願いします。」

そう言うと、浩太さんはビールをテーブルに置いて話し始めた。

「高校に入ったばかりの頃さ、圭司 結構悪かったんだよ。女は取っかえ引っかえだし、喧嘩もしょっちゅうでさ…。俺らの通ってた高校、割と頭良かったし、巻き込まれるのを恐れてみんな圭司に近づかなかった。」

「そうなの? あの 圭司さんが…。」

美優は、意外と言うように目を丸くした。
でも 私にはなんとなく思い当たる節がある。

喧嘩はやたら強いし、度胸もある。
ホストをしていた時なんて、かなり女慣れしていたから…。
あれは地でやっていたのかと妙に納得した。

「でも 芹香だけはあいつのこといつも心配しててさ…。家にノート持って行ったり、圭司のことすごく世話焼いてたよ。でも ある時、圭司が暴走族のリーダーの女に手を出しちゃってさ、あいつボコボコにされたことがあったんだけど…そこに芹香が助けに行ったんだよ。」

私は浩太さんの話に息を飲んだ。
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