婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
そんな 圭司からの穏やかではないラインにどうしたものかと頭を抱える。
圭司に事情を説明してくれた同僚とはきっと葵の事だろう。おかげで、圭司は代役の事は理解してくれたみたいだけど…。
「なつ お待たせ。もう仕事上がれるから、そろそろ行こうぜ…。そこの公園だろ? 待ち合わせ場所」
松井くんの言葉に私はうんと頷いて、一緒にブライダル室を出た。
公園までは、目と鼻の距離。
私達は、ベンチを見つけて圭司が来るのを待った。
「ごめんね 松井くんまで巻き込んじゃって…。圭司ね たぶん 松井くんが私に気があると思ってるから…。」
「あのさ なつ…今日 俺 お前にキスしただろ…? 」
「う うん…。」
そう 聞きそびれてたけど、なぜだか ずっと気になっていた…。
あれは、演出上 必要だったからなのだろうか…?
「キスする直前にさ お前の旦那と目が合ったんだ…。」
「えっ…?」
そういえば、キスの後も二人はお互いを見ていた気がする。
「だからさ わざと お前にキスした。」
「どうして…?」
私は、松井くんの話の意図が全く読めない。
「試すためだよ。お前の旦那の本心をさ…。」
「試すって… いいよ そんな余計なことしないでよ…。」
そう言うと、松井くんは私の肩をガシッとつかんでこう言った。
「なつ お前 もう 限界だろ? 俺には分かるんだよ。でも あの女のこと直接聞くことも出来ないんだろ? それだったら 俺のこと利用して旦那の気持ちを試してみろよ!」