穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「はい、管理部緒方です」

会社に着き、上司や同僚に朝の挨拶と金曜日の体調不良で休んだことを謝りに行った。

デスクに戻ると内線がなる。

加奈子からだ。

――おはよう。色々聞きたいことあるんだけど?

そうよね。

孝徳が私の実家を聞いたこと。
今日、孝徳と出勤しなかったことかな。

「ランチ行く時間ないから、お昼に少しなら」

――わかった。今日お弁当だからちょうどよかった。今朝送ってくれた人は誰なの?物凄い噂になってるわよ。

噂?

「私の兄」

――なるほど。じゃ詳しくは後で。

と、言い内線を終わらせた。

受話器を置いたと同時にまた内線がなる。

8階の会議室から・・・?

「はい、管理部緒方です」

内線に出た。

――おはよう、咲希

孝徳だった。

「おはようございます。どうされたんですか?」

――朝の挨拶くらいはしても大丈夫かと思って・・・お兄さんに怒られるかな?

そう言って少し笑ったような気がした。

「いえ、大丈夫だと思います」

孝徳は誰もいない会議室から内線をかけていると思うが、こちらは周りにみんながいる。

わざわざ内線に聞き耳を立てている人はいないと思うが相手は知られたくない。

――寝不足じゃない?

「そうですね。少し」

いつもより早起きした。孝徳はそれをわかっている。

――そうだよね。体調、気を付けてね。じゃ毎日、朝の挨拶するね。咲希もたまにはしてきて。

「わかりました」

――じゃお互い仕事頑張ろう。

「はい」

しょうがないけど、素っ気ない私の返事。

孝徳の声が聞けて嬉しかった。

もっと話がしたい。と、思う気持ちとなんか違う気持ちが心の中にはある。

信じることが出来なかった私。

私は大丈夫だろうか?
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