穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「なにそれ?信じたの?」

私は頷く。

「前に言ったでしょう?早川さんの弱点は咲希だけだから、気をつけなさいって何があっても彼を信じなさい。って私、言ったよね?」

加奈子は明らかに怒っていた。

そうだった。

加奈子に言われていた・・・忘れていた。

「今、思い出した」

「はぁ~有り得ない」

「ごめん」

「私に謝ったって・・・それで早川さんとはどうするの?」

「少し時間を置くことになる・・・と、思う・・・兄が実家から会社行けって言ってるから」

「ふーん。ねぇ咲希、ゆっくり話したい」

「私もそうしたいんだけど、兄に迎えの時間を決められてて、時間ないの」

「じゃ週末ならいい?咲希の実家に行くのでいいから」

「でも遠いよ」

「大丈夫よ。じゃ決まりね」

「わかった」

「それと早川さんと別れて別の男に朝送ってもらってた。って噂になってるから、気にしないだろうけど、伝えとくわね」

「ありがとう。でも孝徳も知ってることだから」

「そう。それならいいわ。でも噂は噂を呼ぶから気をつけて」

噂は噂を呼ぶ?

「一つ聞かせて、咲希は早川さんと時間を置くことを望んだの?」

「望んだ・・・孝徳を信じられなかったから・・・じゃ嘘なんですね。わかりましたって元に戻れる感じじゃなかったの」

「そう・・・わかった。じゃ週末ゆっくり話そう」

「うん。今日はありがとう」

加奈子に少し話せて良かった。

「じゃお昼からも頑張ろう」

そう言っていつの間に食べ終わっていたお弁当箱と一緒に加奈子は休憩室を後にした。

私たちが入った時にいた3人は既にいなかった。

私は加奈子から貰ったおにぎりを持ってフロアに戻った。


< 156 / 181 >

この作品をシェア

pagetop