穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
大通りにお兄ちゃんの車は止まっていた。

「遅すぎる」

助手席のドアを開けて乗り込むと、7時半をかなり過ぎていた。

「ごめん。突然声を掛けられたから・・・」

急いでシートベルトをすると、車は発進した。

「誰に?」

「商品企画の人と専務」

「専務?」

お兄ちゃんは専務に反応した。

「孝徳のお姉さんの婚約者なの」

「へぇ~専務って社長の息子?」

「うん」

「お前、大丈夫なの?専務の義理の弟って立場の男と付き合って・・・」

えっ!?

ああ・・・

私が感じてた不安とか邪魔じゃないかなとか立場が違うとかって・・・

「・・・・・・」

「まぁいいけど・・・9時から予定あるから家に着いたらそのまま出掛ける。ご飯作ってあるから、ちゃんと食べろよ」

ちゃんとご飯まで作ってくれてるんだ・・・

「ありがとう」

そう言うと、私もお兄ちゃんも何も話さなかった。



私は・・・

孝徳を好きってだけではどうにもならないことがある・・・

でも決めるのは私でありたい。

私はどうしたいんだろう?

この不安はなに?

水沢さんが言った「私の方が合ってると思うわ」がずっと引っ掛かっていた。

引っ掛かっていた。

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