穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
次の日の日曜日。

久しぶりに孝徳の家でゆっくり過ごしている。

とても素敵な夜を過ごした。

孝徳の優しさは何も変わらない。

ソファーに座り二人で本をそれぞれ読んでいた。

今までと変わらない休日。

そんな日を過ごせるのは孝徳のおかげ。

突然。

「咲希・・・俺と結婚しないか?」

えっ?

私は驚いて、顔を上げる。

「早川咲希になってくれないか?まだ指輪も用意してないけど・・・」

想像していなかったことで、びっくりして言葉が出ない。

「圭介さんに言われたんだ。同棲は許さないから、一緒に暮らしたいなら方法を考えろって。方法ってひとつしか考え付かない」

圭介さん・・・お兄ちゃん?

「お兄ちゃん?」

「そう。何度か電話している間にそんな話になって・・・」

「私は孝徳を信じることが出来なかった。そんな私でもいいの?」

「今回の件は俺が悪いんだ。いつも咲希にいやな思いをさせないように注意してきたのに、あの時、亮の話をしなかった。水沢がいたことも言わなかった。だから、俺を信じられなかったって咲希が悩むことじゃないんだ。それで当たり前だ。でももう咲希と離れたくない。咲希にいつも隣にいてほしいんだよ」

孝徳は自分が悪いって言ってくれるんだ。

でも想いを伝えて、"恋人"になってからそんなに経ってない。

"友達以上恋人未満"の期間の方が長くて、"恋人"の期間は短い。

こんな短期間でいいの?

「付き合ってる期間が短いって思ってる?」

思ってる。

ホントに私でいいの?

私は頷いた。


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