穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
まだ私の両親が日本にいる間にということで急きょ、両家の顔合わせも設定した。

した。と、言うよりされた。と、言う方が正しい。

孝徳のご両親に私たちが挨拶をした時、私の家に電話を掛け、電話で挨拶を済ますと両親の予定を聞き、すぐに両家の顔合わせを設定した。

ホテルで設定したその顔合わせ。

私と孝徳は仕事で予定よりもかなり遅れて到着した。

誰が仕切ったのか私たちがいなくても両家で勝手に挨拶を交わし、食事が始まっていた。

驚くことに社長夫婦とこうだいさんもいた。

「なんで?」

と、孝徳が聞くと、それは当然のような答えが返ってきた。

「そんなの、当たり前でしょう」

優美さんの声だったが、みんなが頷いていた。

この中に私の両親もお兄ちゃんも馴染んでいる。

そっか、似てるんだ。

この3家族似てるんだ。

そんなふうに思った両家+(プラス)の顔合わせ。

帰り際に社長の奥様に声を掛けられた。

「咲希ちゃん」

あっ・・・

「香純さん、先日はすみませんでした。ご自宅に伺えなくて・・・」

「いいのよ。いいの。こうして孝徳君の奥さんになってくれるなんて幸せ。とても幸せ。ありがとう。今度落ち着いたら二人で遊びにいらしてね」

と、笑顔で穏やかに微笑んで下さった。

「ありがとうございます。必ず伺います」

ああ、なんか香純さんの笑顔がとても好き。

こんな穏やかな人になりたい。

私はそんなことを思っていた。

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