穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
前に会った居酒屋で竜二と麻里子は待っていた。

「お~久しぶり」

と、孝徳が手を上げて二人の前に座り、私も隣に座った。

「久しぶりじゃないわよ。ちゃんと教えてよね。竜二が電話しなかったら私達はいつ知ったのよ」

「悪い悪い。バタバタしてたから連絡できてなかった」

「咲希ちゃんも久しぶり。ホントにこいつでいいの?」

「孝徳に騙されてるんじゃない?大丈夫?」

と、竜二さんと麻里子が次々に言ってくる。

「いいの。大丈夫」

「そう、それならいいけどね」

頼んだビールがちょうどきたので、乾杯。

「孝徳と咲希ちゃん、入籍おめでとう。正直びっくりだけど、幸せになれよ」

二人とも笑顔で祝福してくれた。

「でもいつの間にって感じね。前に会った時は"隣の席のよしみ"だったわよね」

と、麻里子が疑問に思っていたことを質問してきた。

「"隣の席のよしみ"から"友達""友達以上""恋人未満"で"恋人"、今は"夫婦"って感じだけど?」

「あれから期間が短い感じがするけど、じゃ順調に育んだ感じ?」

と、麻里子はそう言いながら、付きだしを食べ始めた。

「まっそんな感じ」

隣で孝徳が応えていた。

「順調?順調が聞いて呆れる」

と、突然、竜二さんが口を開き、グィッとビールを半分飲み干す。

「お前、余計なこと言うなよ」

孝徳が竜二さんに言う。

そう言えば、さっき『余計なこと』って言ってた。

なんだろう?

「なに、なに?順調じゃないの?」

麻里子が興味津々に身を乗り出した。

「咲希ちゃん、こいつが住谷に入って、彼女いなかったの・・・」

私へ竜二さんが質問してくる。

「おい、竜二」

と、竜二さんをとめようとする。

「入る前に別れて3年いないって聞いてるけど?」

「そう、3年!こいつね・・・」

「竜二」

とても強い口調で孝徳が名前を呼んだ。

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