穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
居酒屋の前で二人と別れて、孝徳と歩き始めた。

「竜二さんと麻里子って結婚しないの?」

同棲して割と長いと聞いたけど、結婚話しとか出てないのかな?

「麻里子が結婚はまだしたくないって言ってるらしい」

「そうなの?理由があるのかな?」

「あるんだろうな。麻里子なりの。でも竜二は前からしたいって言ってるけどね」

「そうなんだ。じゃ私たちが先に結婚しちゃった感じだね」

「そう。入籍したことを言わなかったことよりも先に結婚したことに対してもむかついてるんじゃないかな・・・」

「なるほど・・・あっそう言えば、さっき『後で教えてやる』って言ったことは?」

私は孝徳の顔を覗き込んだ。

「後で教えてやる。それと今日は明日休みだから、寝かさないから」

と、さらっと言って歩き出した。

寝かさないって・・・

私のドキドキはとまらない・・・

孝徳と一緒にいると穏やかで癒しだけど、そうじゃない時がある。

今みたいにドキドキして、どうしようもない時。

「早く帰ろう」

と、私の腰に手をまわして、早く歩かせようとする。

それだけでもドキドキする・・・


家に到着すると、リビングには行かず・・・部屋へ。

私をベッドに座らせるとキスの嵐。

孝徳は唇をからだに触れさせながら上手に服を脱がせていく。

こうやって上手に脱がせることにまで嫉妬してしまう。

そんな上手になるくらい脱がせたのかと誰に対してなのかわからないやきもちを妬いてしまう・・・

でも、そんなことを思っていたことはすぐに忘れることになる。

「咲希」

私をベッドに横たわらせ・・・

孝徳と私の二人っきりの時間が始まる。



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