イケメン侯爵様とお試し結婚!?
次の日。
今日も気持ちいいくらいの快晴です。
城下町は、過ごしやすい気温とこの天気で大いに賑わっていました。
「わあ、すごい人!さすがこの国一番の大きな町ね!」
道路の両側には食べ物を扱うお店から宝飾関係まで、あらゆるジャンルのお店がずらっと並んでいます。
「何か欲しいものある?」
「あのお店の果物!みずみずしくて美味しそうだわ」
「んと、じゃなくてこんな身につける物とかでさ」
と、ヴァン様はアクセサリー屋の商品を指差すのですが。
「興味ないの。そういうものをくれるくらいなら、草刈用の鎌が欲しいわ」
「・・・・さすがアマルダだね」
一通り散策した後、ヴァン様はある一つのお店に案内します。
「ここは店主と仲が良くてね。よく利用する店なんだ。紅茶がとても美味しいんだよ。休憩しようか」