わたし、式場予約しました!
 


「ねえねえ、和歩、結婚するんだって?」

 麻美の車でカフェに行った。

 注文を済ませるなり、麻美はそう言い、身を乗り出してくる。

 二階堂麻美は高校の先輩で、和歩や一真とは同級生だ。

「あの頃はよかったわー。
 いつも側に、和歩と一真が居て。

 学校に行くたび、目の保養になったわ」
という麻美だが、彼氏は二人とは全く違う可愛い系の年下だ。

「佐野先輩なら会いましたよ、昨日」

「えっ、何処で」

「け、結婚式場で」

 結婚式場? と麻美は眉をひそめる。

「海の近くの神殿みたいな結婚式場です。

 あそこで働いてるらしいです」
と言うと、

「あー、そんなこと聞いたわねー。

 式場って、和歩について行ったの?」
と訊いてくる。

「いえ、あの、ちょっと……用事が」
と誤摩化そうとしたが、誤摩化し切れず、全部話すと、麻美は笑い出した。

「私たちもまだ式場行ってないのに〜っ」
と。
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