わたし、式場予約しました!
 


 翌日、指定された店に行くと、ちょっと遅れて麻美がやってきた。

 窓の外を眺めていた和歩が気づき、振り向くと、彼女は少し赤くなって、

「……久しぶり」
と言った。

 ランチを頼み、しばらく、お互いが知る友人たちの近況を語っていたのだが、やがて、麻美が黙った。

 そのまま、彼女の顔を見つめていると、
「なんで止めないの?」
と言い出す。

「瑠可が一真と結婚すると言ってるわよ。
 知ってるんでしょう?」

「知ってはいるが、俺が口を挟むことじゃない」
と言うと、

「あんた、瑠可のおにいちゃんじゃないっ。

 兄なら、挟んでいいわよっ。

 瑠可があんな男と結婚してもいいのっ?」
と怒られる。

「佐野はそんなに駄目な男か?」

 そう言うと、麻美は、ぐっと詰まった。

「一真が駄目なんじゃないわよ。

 瑠可が好きでもないのに、一真と結婚するのが駄目だって言ってるのよ」

 そうかな? と和歩は言う。

「瑠可は佐野が好きなんじゃないか? 昔から」
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