わたし、式場予約しました!
「そう思ってたから、瑠可になにも言わなかったの?」

「兄なら、そういう口の挟み方は駄目だろう」

「莫迦じゃないのっ」
と麻美がテーブルを叩く。

 客がみな、こちらを見ていた。

「あんたと瑠可が兄妹だなんて、誰も思ってないわよ」

 いや、お前と一真以外は気づいてないと思うが、と思ったが、口に出すと、余計、激昂しそうなので黙っていた。

「あ〜、ほんとにイライラするっ」

 そう言いながら、麻美は浮かした腰を落とした。

「今、可愛い彼氏が居なかったら、あんたに水かけてるくらいよ。

 それくらい好きだったのにっ。

 それでも、私、瑠可を可愛がってるのよ、偉いでしょっ。

 だって、あの子、莫迦みたいで可愛いのよっ」

 麻美は、そう一気に捲し立てる。

「……ありがとう」

「なに礼言ってんのよ。

 私、余計莫迦みたいじゃないのよ。

 此処は和歩が奢ってよねっ」

 わかった、と笑うと、もうっ、と照れたように俯いた。
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