吸血鬼の翼
「ん~飽きたなぁ」
ふと頭上からポツリと呟く声にラゼキとイクシスは仰いだ。
そこにあったのは旋風を掻き消したロヴンの姿だった。
魔法で相殺したのか解除したのかは分からないが、僅かな風を頼りに悠然と舞い降りて来た。
袖の端は旋風で少し破れていたが、怪我など一切なく痛手とは程遠そうな様子だ。
そんなロヴンを見たラゼキは内心舌打ちする。
これ位の事で倒せる相手ではないのは百も承知だが、無傷とは思っていなかった。
絶句する2人に視線を送るとロヴンはにっこりと笑みを浮かべた。
「もう終わりかな?やっぱりツマんないよねぇ、君達人間はぁ~」
態とらしく疲れた様に溜め息を吐いて、首を左右に振る。
ラゼキやイクシスはそんな挑発には乗らずに黙ったままロヴンを見ているだけ。
「遊んでくれないんなら、別に構わないけど…」
ロヴンは口を尖らせながら、ラゼキやイクシスを横切って歩いていく。
肩透かしを食らった2人は一瞬、ロヴンを見送ったが、それは直ぐに緊張と焦燥感へと変わる。
ロヴンの歩く先には先程、舞台裏に保護した美月達が居る扉。
「待て、誰が相手にならんって言ったんや…」
「アハッ、そうだっけ?でも、僕はこっちの子とも遊びたいんだよ!」
ロヴンがドアノブに手を掛けようとする。
しかし、それはイクシスの手で腕を掴まれ制止させられる。
「……そんな事させない…入ったら殺す…」
イクシスのキツく睨みつける眼差しに思わず、ロヴンは呆気にとられた。
しかし、次の瞬間には可笑しそうに口元が歪み出す。
「アハハッ可笑しい!本当に馬鹿だ馬鹿!そんなに大事なら壊してあげるよ」
イクシスはロヴンの蔑んだ笑いに怒りは感じていたが、恐怖も入り混じっていた。
しかし、此処で退く訳にもいかないので腕をしっかりと握ったまま。
ふと頭上からポツリと呟く声にラゼキとイクシスは仰いだ。
そこにあったのは旋風を掻き消したロヴンの姿だった。
魔法で相殺したのか解除したのかは分からないが、僅かな風を頼りに悠然と舞い降りて来た。
袖の端は旋風で少し破れていたが、怪我など一切なく痛手とは程遠そうな様子だ。
そんなロヴンを見たラゼキは内心舌打ちする。
これ位の事で倒せる相手ではないのは百も承知だが、無傷とは思っていなかった。
絶句する2人に視線を送るとロヴンはにっこりと笑みを浮かべた。
「もう終わりかな?やっぱりツマんないよねぇ、君達人間はぁ~」
態とらしく疲れた様に溜め息を吐いて、首を左右に振る。
ラゼキやイクシスはそんな挑発には乗らずに黙ったままロヴンを見ているだけ。
「遊んでくれないんなら、別に構わないけど…」
ロヴンは口を尖らせながら、ラゼキやイクシスを横切って歩いていく。
肩透かしを食らった2人は一瞬、ロヴンを見送ったが、それは直ぐに緊張と焦燥感へと変わる。
ロヴンの歩く先には先程、舞台裏に保護した美月達が居る扉。
「待て、誰が相手にならんって言ったんや…」
「アハッ、そうだっけ?でも、僕はこっちの子とも遊びたいんだよ!」
ロヴンがドアノブに手を掛けようとする。
しかし、それはイクシスの手で腕を掴まれ制止させられる。
「……そんな事させない…入ったら殺す…」
イクシスのキツく睨みつける眼差しに思わず、ロヴンは呆気にとられた。
しかし、次の瞬間には可笑しそうに口元が歪み出す。
「アハハッ可笑しい!本当に馬鹿だ馬鹿!そんなに大事なら壊してあげるよ」
イクシスはロヴンの蔑んだ笑いに怒りは感じていたが、恐怖も入り混じっていた。
しかし、此処で退く訳にもいかないので腕をしっかりと握ったまま。