ラストボーイ










鳴り響くインターホン、
あたしは急いで階段を降りて玄関を開けた。







「愁ちゃんママ‥‥。」






扉の向こうにいたのは、
愁ちゃんではなく愁ちゃんママだった。



でもどうして‥‥?








「愁から電話もらったわ。お母さんはどこ?芽生ちゃん大丈夫、落ち着いて。」








そっか‥‥愁ちゃんが電話してくれたんだ。
そんな事よりママをっ‥‥。







「二階です‥‥っ」






あたしはママがいる二階へ愁ちゃんママを案内した。
すぐさまママの容態を確認する愁ちゃんママ‥‥。







「ママ‥‥大丈夫だよね‥‥?」






「‥‥」






何も言わない愁ちゃんママから、
大丈夫とは言えない状態なんだと悟ると涙が出た。



あんなに元気だったのに‥‥。
今日だって朝見送りしてくれるまで、
普通に笑って‥‥パパのお墓参り行くって言ってたのに。





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