お面妖狐





母様と父様が話してるけど私はまだ固まっている。





「まだ固まってます」


「白夜は昔から慣れてないことをいきなりやられるとこうなるのよ~」


「いつもなら尻尾触れば戻るんだけどな。
いま化けてるからいつか戻るだろう」





接吻…。された…。総司から…接吻…。





「屯所に戻るのかい?」


「はい、でも、みんな白夜さんの事覚えてないかと…」


「それなら大丈夫だ。一馬に記憶を戻すように頼むから。
明日にはみんな思い出していると思うぞ」





そろそろ現実に戻ろう。





『一馬は帰ってきたの?』


「あー。あぁ、さっきな」


「オーラが凄かったわよ?」





置いてかれたのがショックだったのかな?





「それより、そろそろ帰った方がいいんじゃないか?」


「日もくれてきたわよ?」

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