お面妖狐
ばらしたらなにかとめんどくさい気がするから言わないでおこう。
というか、上に気配が…。
見張られてるのね。
総司は知ってるから気にしてないって感じ。
「つきましたよ。前も来たことありましたよね」
『そうですね』
さ、これからどうしようか。
部屋ついちゃったけど、一緒の部屋なんて嫌だ。
夜こいつが寝た時に外に出ようかな。
***
「ふぅ、満腹ですね」
『人間の食べ物はあぁ言うのなんですね。
白い暖かい米がおいしかったです』
「白夜さんは本当にご飯とか食べたことなかったんですね」
『はい。森暮らしだったので。
誰も目の届かない森、奥深くで住んでました。
だから、私を調べようとしてもなにも出てきませんよ』
一応、上にいる奴に言ったつもり。
「そ、そうなんですか。
それより、もう遅いですし早く寝ましょう!」