Love Place



仕事が終わり、時間を確認すると、約束の時間までもう一時間を切っていた。


でもここから近いし、まだここでゆっくりしていこう。


そう考えて給湯室に入り、残っている人達にお茶を用意した。


「はい、お茶どうぞ~」


「お、ありがとな」


「お茶置いとくね?」


「ああ、ありがとう」

そう言ってみんなのデスクにお茶を置いていく。


すると。


「神崎、お前なんでそんな怖い顔してんだよ?」


「ダメだよ、立花!今から莉茉、戦いに行くんだから!」


「は?何だそれ?」


「頑張ってくる……!」


「はい、行ってらっしゃーい!!」


朱里のその言葉に背中を押されて、私は会社を後にした。


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