Love Place
その頃、私が居なくなったオフィスでは。
「おい、南。どういうことだ?」
「俺も気になります!だって莉茉先輩のあんな顔見たことないし」
そう言って数人が朱里の元へ寄っていく。
「前にさ、合コン行ったじゃない?その時莉茉、風間さんって人と仲良くなってたでしょ?」
「あの目立ってたヤツか?」
「そうそう。それからさ、莉茉の所に頻繁に連絡入ってたらしくてね」
「ストーカー?」
「うーん……どうだろう?そこまでは知らないんだけど。だから今日はキッパリ断りに行くんだって」
「そうか。じゃあ健闘を祈るしかないよな」
「そうなのよー。まぁ風間さんなら私は別にいいと思ってるんだけどね?」
「俺はあの人、何か嫌な感じでしたけどね」
「そうなの?」
「だって莉茉先輩ですよ?あんな男、顔だけ見たに決まってます!!」
「そっか。だって加賀美くん莉茉のこと好きだもんねぇ?」
「だから気に入らなかったのか。あの風間って人のこと」
「ち、違いますよ!俺はただ莉茉先輩のことを尊敬してるだけですよ!」
顔を真っ赤にして反論する加賀美くんに、朱里と立花は顔を見合わせて笑った。