Love Place
「莉茉ちゃん!」
私が待ち合わせ場所に着いた時にはもう風間さんが来ていた。
「すみません、遅れちゃって」
「いいよ。俺が早く来てただけなんだから。
じゃ、早速行こっか」
そう言って歩いていく風間さんの後ろ姿を追いながら歩いた。
お店に入り、案内された席へ座る。
「何頼む?」
「じゃあディナーコースで」
私がそう言うと、風間さんはウエイトレスさんを呼んでメニューを注文してくれた。
しばらくすると料理がたくさん運ばれてきて、それらを食べながらたわいもない話をしていた。
話にいったん区切りがついたところで、デザートが運ばれてきた。
その時、「今夜どう?」と風間さんから誘われた。
やっと、このタイミングがきた。
ちゃんとキリをつけなきゃいけない。
「あの、風間さん」
「ん?もしかしてアレだった?」
……この人、こんな人だったっけ?
失礼じゃないの?と若干思いながら、「違います」と答えた。
「じゃ、今日は俺の部屋でもいい?」
「あの、話聞いてください!」
「……何?どうしたの?俺とヤるの嫌?」