Love Place
「え?な、渚どうしたの?」
いきなりのことで戸惑いながらも聞いてみると。
「……莉茉。あいつが言ってたこと本当か?」
「え……?」
心当たりはいくつかあるけど。
「誰とでも寝てたって本当か……?」
「………っつ」
渚の前だけでは言われたくなかった。
でも今更嘘をつくなんて出来ない。
渚もとても苦しそうな顔で言うから。
余計に嘘なんかつけるわけがない。
「う、ん……」
と私は聞こえるか聞こえないかくらいの声で言ったけれど、この静かな部屋では聞こえないはずもなくて。
その声を聞いた渚はもっと苦しそうな表情になって。
「っつ、莉茉……。お願いだからやめてくれっ……。
俺が、これからは全部俺が代わりになるからっ……」
と言った。
本当に苦しそうに。