Love Place
そんな声で言われたら嫌だなんて言えるわけない。
「ご、めんね……。もうしないからっ…」
だから……
「代わりになるなんて言わないでっ。」
渚には渚の生活があるし、もう私たちはもうだいぶん前に終わってる。
私のために生活を犠牲になんてしてほくない。
そう言った途端に、渚が抱きしめてきた。
「約束だからな」
「うん……」
……ああ、これでもう私はダメになるかもしれない。
今まではアレをすることで感情なんかを抑えることができていたけれど。
それをしないと誓ったことで、私の中のリミッターが動かなくなる。
あの事件から私が恋愛できなくなった理由でもある、ずっと心の中で忘れようと必死に隠していた想いが。
溢れてしまうかもしれない。
「渚」
「ん?」
「帰るね。今日は助けてくれてありがとう」