Love Place
「ありがとう、渚」
「ん」
そうしてリビングの椅子に座ってふたりでご飯を食べ始めた。
「うまいな」
そう渚が言った。
恥ずかしくて「そ、そうかな?ありがとう」と答えると。
「毎日こんなんだったらいいのにな」
なんて渚が言うから、「結婚しないの?」と聞いてみた。
「は?何でそんなこと聞くんだよ」
「だって渚、前に自炊しないって言ってたのに、冷蔵庫にいっぱい食材入ってたもの」
「ああ、あれか。あれは毎回親が送ってくんだよ」
「え?それいつもどうしてたの?」
「ちょ、ちょっとくらい自炊できるんだよ!」
となぜか焦りながら言った。
「そ、そうだったんだ」
そう首を傾げながらご飯を食べ続ける。
すると。