Love Place
「それで?莉茉は?」
次にそう聞かれて「それがね」、と言ってここ1ヶ月くらいであったことを私は話し始めた。
それから最後の、渚は結婚を考えている人がいるというところまで話し終えれば。
朱里が急に私のことを抱きしめて、「頑張ったね」と言ってくれた。
「ありがとう。でももう渚のことは諦めるって決めたから、今はもう大丈夫だよ。結構吹っ切れてきてるし」
「そっか。まぁまだまだ出会いはいっぱいあるんだし、頑張って!応援してるから」
私はつくづく、いい友達を持ったと思う。
朱里の言葉に微笑んで、それからは暗い話は無しだ、ということで世間話をしていた。
かれこれ一時間ほど話し続けていると。
「お待たせ致しました」
と、仲居さんたちがご飯を持ってきてくれた。
次々と並べられていく料理たちはどれも美味しそうで、キラキラと輝いていた。
料理が並べ終わり、仲居さんが料理の説明をしてくれているとき。
―――グゥッーーーー
という音がして、正面を見れば朱里が若干顔を赤くしてお腹を抑えていた。
……あの子はどれだけ食べるんだ。
そんな朱里に思わず笑ってしまった。
そうすれば、つられて中居さんも笑って、朱里の顔はますます赤くなった。