イジワル同期とルームシェア!?
「元希、すまん」


「俺じゃなくて、アヤに謝罪しろ。こいつはおまえに遊ばれてるとは思わなかったんだぞ。愛情を信じてたんだぞ。ヒルズの部屋で、ずっとおまえの帰りを待ってたんだぞ」


元希が感情を込めて言葉にする。

ああ、元希、もういいよ。
あんたが全部代弁してくれた。

裏切られた憎しみを。寂しかった想いを。


「大士朗、立って」


私は我知らず呟いていた。

私に向かって土下座の準備をしていた大士朗が怖じけた瞳で、見上げてくる。
その前に屈みこみ、大士朗の腕をつかんで強引に立たせた。

こんな人でも、一時は好きだったから。
愛した人のカッコ悪い姿は、これ以上見たくない。


「鈴木さんからは手を引いて。婚約者さんを大事にしてあげて。私からのお願いはそれだけ」


私は背の高い大士朗を見上げ、言った。


「3ヶ月、夢を見せてもらいました。ありがとう。でも、これ以上悲しむ女性を増やすなら、許さないから」
< 115 / 323 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop