イジワル同期とルームシェア!?
元希がみんなの前でとった行動はいつも通りだ。私が不機嫌になる理由はない。
なのに、どうしてこんな細かいことまで気になるんだろう。


「ちなみに送られ狼、受付中」


元希が私の背中に言う。
どういう意味だか不明……と言いたいけれど、鈍くてノーテンキな私だって、さすがにひっかかる。

元希が私に向けている感情の種類は、同期への友情ではない。
いちいち意味深なのだ。それはもう気づいている。


「アイスカフェオレ、飲みたい」


私は元希の言葉を無視して、呟いた。


「帰ったら淹れてやる」


元希は当たり前のように答えた。
いちいち受け止めてくれるんだから、困ってしまう。

水曜日の抱擁から、元希のなかであきらかに何かが動き出している気がする。いや、本当はもっと前から始動していたんだろうか。元希の気持ちは。

私は?私はどうなんだろう。

< 205 / 323 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop