自分勝手なさよなら
「甘いもの!いいですね!
じゃあ自分はマック行ってくるのでコンビニにいてください。」
顔がぱっと輝く。
甘いものが好きなのか、それとも私と二人でいる状況から逃げたしたいのか。
自分で提案したのに少し傷ついている私がいる。

「あ、何買うか迷ったら連絡します。LINEとか教えてください。」
「あ、ああ、うん…。」
思わず声がうわずる。
予想外に連絡先交換出来るなんて…。
いやいや。ただの業務連絡!はしゃぐな私。

連絡先を交換すると、内田くんは私をコンビニに残し、スタスタと急ぎ足でマックへの道を向かっていった。
甘いもの何が好きか聞けば良かった。
いやいや、課長の好みで買っていかないと。
徳永課長の好みは和菓子だから…
物色を初めてすぐに携帯が鳴る。

『内田です。友達になりました!』

一人でいるのに、子供みたいなメールに思わず笑みが溢れてしまった。

『なりましたね♪』
こんな表現ないのだろうけど、返す指がうわずっている。


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