狼さんに喰われたい。
「恭介様、お迎えに上がりました。」

マンションを出ると、いつもの車の前に羽鳥さんがいた。


「恭介様??」

大神さんの顔が引きつる。


「心機一転、呼び方を変えてみました。」


羽鳥さんがにっこり笑う。


「羽鳥がやり易いならそれで良いけど、幼馴染に言われるとゾッとする。」


大神さんと羽鳥さんって幼馴染なんだ。


「小学校からの付き合いなんです。」

私の様子を見て、羽鳥さんが教えてくれた。


「羽鳥さん、苦労人ですね。」


「ふふっ。そうですね。」
< 74 / 98 >

この作品をシェア

pagetop