明日はきっと晴れるから
◇◇◇
結城くんとの約束をすっぽかしてしまったことに気づいたのは、その翌日のこと。
お父さんのことで頭が一杯で、その日は他のことを考える余裕をなくしていた。
翌日の午前中に約束のことを「あっ!」と思い出して青ざめた時に、ちょうど家の電話が鳴り響いた。
その電話は、結城くんからのもの。
彼は怒ることも責めることもなく、『何かあったんだろ? 大丈夫か?』と心配してくれた。
淡々としているけど、落ち着いて深みのある結城くんの声。
その声を耳にして、私はまた泣いてしまった。
家族にとって一大事が起きてしまい、行けなくなったこと。
ショックのあまり、結城くんに電話することも忘れていたことを話して、泣きながら謝った。
詳しいことは、話さなかった。
怖くて……。
人の命を奪ったのはお父さんで、私はその娘……。
結城くんが私を軽蔑して離れて行ってしまう気がして、一大事の事情を伏せた。
でも……。
私が言わなくても、知られてしまうみたい。
結城くんだけじゃなくて、みんなに……。