明日はきっと晴れるから
結城くんとの約束を破った日から、数日後のこと。
私とお母さんは家に籠りきりで、ここ数日間、一歩も外出していない。
今は家の電話機の線を抜いた状態で、時々鳴るインターホンに怯える日が続いていた。
事態は私の想像を遥かに超えて、世間を騒がす大事になっていた。
ニュースでは警察の重大な過失として、お父さんの名前が公にされていた。
それだけでも私達家族にとってはかなりのショックなのに、連日ワイドショーで事件のことが報道され、私とお母さんの気持ちはどん底に突き落とされていた。
お父さんから直接教えてもらえなかった詳細も、ワイドショーを見て知った。
亡くなった男性は、25歳の若い人。
覚せい剤所持の現行犯で逮捕されるところだったのだが、激しく抵抗したため警察官3人で取り押さえたそうだ。
アスファルトの地面にうつ伏せに倒されても、まだ暴れる容疑者。
警察官3人がかりでも、パトカーに乗せるのが難しくて、3人の内のひとりが応援要請をしに容疑者から離れた。
その時お父さんは、容疑者の上半身を押さえ込んでいた。
応援が来るまでは逃すまいと、全力で押さえた結果……肺を圧迫され、その人は窒息死してしまったみたい……。