あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
私がもうすぐ二十九歳で、樹沙ちゃんは二十七歳だから、お互い結婚適齢期というやつだ。
周りがどんどん結婚して幸せになっていくのを目の当たりにすることも多い。
私は恋人もいないから、それで焦ったりすることはないが、樹沙ちゃんみたいに二年付き合った彼氏がいるなら、羨ましくもなるだろう。
「彼との結婚のためなら私、夜働くことも辛くありません」
きっぱりとそう言い切る樹沙ちゃんは、肝が据わっていて迷いがなさそうだ。“一直線”……今の彼女にはそんな言葉が似合う。
「だから、もうしばらく会社には内緒にしてください。お願いします!」
仲の良い後輩に懇願されれば、断れるわけがない。だけど大丈夫だろうかと心配になってくる。
「お金、あといくら必要? 私もあまり蓄えはないけど、少しくらいなら協力する」
「……葉月さん」
「それに、社長だって。事情を話せばお金を貸してくれるかもしれないよ」
周りがどんどん結婚して幸せになっていくのを目の当たりにすることも多い。
私は恋人もいないから、それで焦ったりすることはないが、樹沙ちゃんみたいに二年付き合った彼氏がいるなら、羨ましくもなるだろう。
「彼との結婚のためなら私、夜働くことも辛くありません」
きっぱりとそう言い切る樹沙ちゃんは、肝が据わっていて迷いがなさそうだ。“一直線”……今の彼女にはそんな言葉が似合う。
「だから、もうしばらく会社には内緒にしてください。お願いします!」
仲の良い後輩に懇願されれば、断れるわけがない。だけど大丈夫だろうかと心配になってくる。
「お金、あといくら必要? 私もあまり蓄えはないけど、少しくらいなら協力する」
「……葉月さん」
「それに、社長だって。事情を話せばお金を貸してくれるかもしれないよ」