あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
 そんなに遠くから大声で呼ばれるとさすがに恥ずかしい。
 明らかにあわてた様子だし、どうしたのだろう。なにかあったのかな?

「すごいイケメンに口説かれてるんだね」

「え?!」

 隣に佇む市川さんが、驚き混じりにポツリとつぶやいた。

「香坂は、ああいう目立つ感じの男が好きだったっけ?」

「な、なにを言ってるんですか! 誤解ですよ」

「しかも彼、かなり嫉妬深そうなタイプ」

 からかわないでと、市川さんの腕を思わず掴めば、可笑しそうに声に出して笑われた。

「じゃ、俺そろそろ行くね。妊婦の嫁さんが心配だから」

 あの人は同僚なのだと、架くんとの関係を説明しようとしたが、それは叶わなかった。

「はい。市川さん、お元気で」

「うん。香坂も」

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