あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「どこって、喉が渇いたから!」

 暑いのに息が切れるほど全力で走るからでしょう? 真夏の暑さをナメているからだ。
 そんなふうに心の中で猛抗議していたら、架くんが勢いよくカフェの扉を開けて、私を先に中に押し込んだ。強引にもほどがある。

 テーブル席に座り、架くんと私はアイスティーを注文した。
 それが来るのが待ちきれないとばかりに、架くんは店員さんが注いでくれたお水をガブガブと一気飲みをしている。

「そんなに急に冷たいものをたくさん飲んだら、逆に体によくないよ?」

 私がそう忠告しても、架くんは額の汗を手の甲で拭いながらヘラリと笑うだけだ。

「一応心配してくれるんだな」

「……は?」

「でも、俺が熱中症で倒れて死んだら困るだろ?」

 ……いくらなんでも発想が極端だ。言い方も投げやりな感じがした。

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