あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「そうよ! 熱中症で死なれても困るし、冷たいものを急に飲んだせいで体がどうにかなっても困る!」

 知り合いが目の前で倒れるだけでも心配なのは、当然の感情だ。
 私が仏頂面で力説したのが可笑しかったのか、架くんは愉快そうにまた笑みを見せた。

「で、さっきの男だけど」

 運ばれてきたアイスティーを、今度はゆっくりと味わうように口に含んだあと、架くんが話を元に戻した。

「前の会社の同僚?」

「うん」

「付き合ってたの?」

 待って。なぜそうなるの。
 架くんは本当に、どういう思考回路をしているのか謎だらけだ。

「そんなんじゃないよ」

「ふぅ~ん。やけに親しそうだったから。腕に手を添えてたし」

「……?」

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