あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
 一瞬、意味がわからずにポカンとしてしまった。
 だけど“腕に手を添える”というキーワードで、見当がつき、大きな溜め息が漏れた。

 架くんを見て誤解した市川さんが私の話を聞かないから、聞いて欲しくて思わず腕を掴んだ、あの行為のことだ。
 あれを遠くから見ていた架くんは、私が市川さんと恋仲だったと思ったのかもしれない。これまた誤解にもほどがある。

「付き合ってなかったとしても、葉月さんはあの男のこと好きだったんじゃないの?」

「それはないよ」

「好きだから相手に触れたい、そういうもんだと思うけど?」

 たしかにそう言われてみれば、もし相手が自分にとって受け付けないタイプの人だったら、触れようとはしないかもしれない。
 私は市川さんに対してそんな嫌悪感は一切なかったが、彼を好きだったという証明にもならないと思うのだけれど……
 
「少なくとも俺はそうだよ。好きだから触れたいしキスしたい。……抱きたい」

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