あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「なぁ、架。いいバイトあるんだけど」

 途中から話に加わってきた友人の大毅(だいき)が、俺にそんな話をもちかけてきた。

「お前にピッタリのバイトだよ。しかも短時間で高収入。一緒にやる?」

 最後にニヤっとした大毅の顔が妙に気味が悪くて、その瞬間、悪い予感がした。

「俺、犯罪の片棒とか無理だから」

 どうせヤバいバイトに決まっている。そうでなければ、短時間で高収入なんてあるはずがない。

 俺は聖人君子で真面目だ! とまでは言わないが、犯罪者にはなりたくない。
 逮捕されるのはご免だと冗談めかしながら首を横に振った。

「誰が犯罪のバイトなんて紹介するかよ。違うわ、もっとまともなやつ」

 大毅の言う“まとも”がどこまでのものかわからなかったが、詳しく聞いてみれば、『エルドラゴン』というホストクラブでのバイトだった。

< 180 / 273 >

この作品をシェア

pagetop