あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
実際に働いてみると、ホストは想像以上に大変だった。
ただ店に来る客をおだてて、一緒に楽しく酒を飲んでいればいいというものではない。
客がタバコを手に取ると、ライターで火をつけるのは当然だし、まずは酒の作り方などマナーを徹底的に教えられた。
そのあとは、自分なりに話術を磨くために研究をした。
来ている客を喜ばさなければいけないからだ。
だけど客との会話にはタブーもあった。職業と年齢を絶対にこちらから聞いてはいけないし、他にもいろいろと。
そういう掟に慣れてくるころには、ホストの仕事も少しずつ楽しく感じるようになった。
店長のアドバイスで、カリスマ美容師のいる美容院で髪を切り、カラーを一段と明るくしてみる。
耳にピアスをあけてみると、さらに客に喜ばれるようになった。
だんだん店で俺の指名が増えていく。
大学を卒業するころになると、俺はこの世界でしか仕事ができなくなっていた。
当たり前だ。就活などしていない。
髪の色はほぼ金髪だし、こんなにチャラチャラとした風貌の男を、どこの優良企業が雇ってくれるというのか。
いつの間にか俺は、身も心もどっぷりと浸かっていて。
――― ホスト以外のなにものでもなくなっていた。
ただ店に来る客をおだてて、一緒に楽しく酒を飲んでいればいいというものではない。
客がタバコを手に取ると、ライターで火をつけるのは当然だし、まずは酒の作り方などマナーを徹底的に教えられた。
そのあとは、自分なりに話術を磨くために研究をした。
来ている客を喜ばさなければいけないからだ。
だけど客との会話にはタブーもあった。職業と年齢を絶対にこちらから聞いてはいけないし、他にもいろいろと。
そういう掟に慣れてくるころには、ホストの仕事も少しずつ楽しく感じるようになった。
店長のアドバイスで、カリスマ美容師のいる美容院で髪を切り、カラーを一段と明るくしてみる。
耳にピアスをあけてみると、さらに客に喜ばれるようになった。
だんだん店で俺の指名が増えていく。
大学を卒業するころになると、俺はこの世界でしか仕事ができなくなっていた。
当たり前だ。就活などしていない。
髪の色はほぼ金髪だし、こんなにチャラチャラとした風貌の男を、どこの優良企業が雇ってくれるというのか。
いつの間にか俺は、身も心もどっぷりと浸かっていて。
――― ホスト以外のなにものでもなくなっていた。