あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「最近、ご飯を食べておいしいと思った?」

「……」

「そんな感覚、ないでしょ?」

 おかしい。彼女の指摘がすべて当たっている。

「すごいね。どうしてわかるの」

「顔に出てる」

「……は?」

「ひどい顔してるわ。心がすさんでるからよ」

 俺は一応イケメンで通っているから、顔を悪く言われたことは人生で一度もないのに。

「私が昔から知ってる架は、ホストには向いていない」

 いつの間にか凪子さんの瞳には、切なさとやさしさが混ざっていた。

「今すぐ辞めて、心を取り戻そう?」

 懇願するように言葉を絞り出されると、心臓をギュッと鷲づかみにされたみたいに苦しくなった。

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