あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「プレゼント用意したんだけど、さっきの場所じゃ渡しにくかったから」

「……ありがとう」

 泊まりたいとか、そういう気持ちからではなかったようだ。
 用意してくれたプレゼントを渡すためだった。
 
 変な想像をした自分が恥ずかしい。
 一瞬で火が付いたように赤くなっているだろう顔を隠すように、俯き加減で歩いた。

 架くんは肉食だと心のどこかで決めつけていたけれど、実は意外と繊細で照れ屋だ。
 そのギャップがまた、私の胸をキュンとさせている。

「葉月が俺のプレゼントを気に入ったら……今日、泊まってもいい?」

「え?! ……でも、泊まったら着替えがないよ? 明日、同じ服で出勤することになっちゃう」

「いいよ。誰かに突っ込まれたら、葉月の部屋に泊まったって自慢する」

「しないで!」


 ――― 前言撤回。架くんは肉食だ。
 私の変な想像は、はずれていないではないか。


< 248 / 273 >

この作品をシェア

pagetop