あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
私たちはさっき、玄関先で熱いキスを交わしていたばかりなのに。
プレゼントの指輪でこんなに嫌な空気になるなんて思いもよらなかった。
「迷ってこれに決めたのに、まさかこんなふうに言われるとは……」
架くんが右手で顔を覆って、ため息を吐き出す。
だけど私は悲しみに火がついて、なぜかそれが怒りに変わり、架くんがもうなにを言おうと否定的にしかなれなかった。
「架くんと私は金銭感覚が違うのよ。私はずっと庶民の感覚だけど、架くんはホストをやっていたからお金の使い方が豪快なのね」
架くんがゆっくりと私のほうへ視線を向ける。
不意に目が合った架くんは、とても悲しい表情をしていた。
「葉月は……ホストなんて嫌いだもんな。ホストやって稼いでた金でプレゼントを買われても、うれしくはないか」
架くんは目の前にあった指輪のケースを鷲掴むようにして立ち上がり、そのまま玄関先へ向かう。
「架くん!」
追いかけて声をかけたときには、もう玄関扉が閉まる直前だった。
先ほどの架くんの悲しそうな顔がすぐさま脳裏に浮かぶ。
私の言い分をわかってもらえない、通じないことがただ悲しくて、私は怒りにまかせて架くんを傷つけたのだ。
深く深く、心を刺してしまった。
喧嘩したいわけではなかった。
ただ、わかってほしかっただけなのに。
――― 好きだからこそ、わかりあいたかった。
プレゼントの指輪でこんなに嫌な空気になるなんて思いもよらなかった。
「迷ってこれに決めたのに、まさかこんなふうに言われるとは……」
架くんが右手で顔を覆って、ため息を吐き出す。
だけど私は悲しみに火がついて、なぜかそれが怒りに変わり、架くんがもうなにを言おうと否定的にしかなれなかった。
「架くんと私は金銭感覚が違うのよ。私はずっと庶民の感覚だけど、架くんはホストをやっていたからお金の使い方が豪快なのね」
架くんがゆっくりと私のほうへ視線を向ける。
不意に目が合った架くんは、とても悲しい表情をしていた。
「葉月は……ホストなんて嫌いだもんな。ホストやって稼いでた金でプレゼントを買われても、うれしくはないか」
架くんは目の前にあった指輪のケースを鷲掴むようにして立ち上がり、そのまま玄関先へ向かう。
「架くん!」
追いかけて声をかけたときには、もう玄関扉が閉まる直前だった。
先ほどの架くんの悲しそうな顔がすぐさま脳裏に浮かぶ。
私の言い分をわかってもらえない、通じないことがただ悲しくて、私は怒りにまかせて架くんを傷つけたのだ。
深く深く、心を刺してしまった。
喧嘩したいわけではなかった。
ただ、わかってほしかっただけなのに。
――― 好きだからこそ、わかりあいたかった。