あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「なぜ社長が謝るんですか」

「架が葉月を泣かせたみたいだから」

 違う。傷つけたのは私のほうだ。
 意図的ではなかったにしても、最終的に私が架くんの心を刺した。

「大丈夫よ。私が架を殴っといたから」

「え?! 殴ったんですか?」

「頭をゲンコツでゴツンと一発ね」

 顔ではなかったにしろ、立派に殴っている。

「私が悪いんです! 勢いで……所詮あなたと私は感覚が違うとか、ひどいこと言っちゃったからで……」

「金銭感覚でしょ? 架から聞いた。さすがに堪えたみたい」

 社長は私との喧嘩の原因を架くんから聞き出したようだ。

「架ね、サプライズで指輪をプレゼントしたいから、私に協力しろって言ってきてたのよ。うれしそうにデレデレしてる姿が、恋する男って感じだった。だけどまさか、あんなに高い指輪買うつもりだったなんて知らなくて、私も驚くやらあきれるやら……」

「そうなんです。私もすごく驚いちゃって、素直に喜べなくて」

「悪気はないのよ。だから許してやってくれないかな?」

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